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自律神経失調症の診断

2016年 11月 6日

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疲れが取れない、だるい、食欲もない。そのような自覚症状があるにも関わらず、病院で検査をしてもどこも悪いところが見つからない。

何となく体調が悪いという、「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼ばれる症状が続いているのはもしかしたら自律神経失調症かもしれません。

 

 

【自律神経とは?】

自律神経とは私たちの内臓の働きをコントロールしたり、体温調節をしたり、体の各器官が正常に働くためにある神経です。自分の意思でどうにか出来る神経ではありません。

自律神経には2種類あり、交感神経と副交感神経という相反する働きをする神経からなっていますが、そのバランスが乱れることによって体調不良が起きると考えられています。

 

 

【自律神経失調症のセルフチェック】

自律神経失調症かどうかは病院を受診して診断してもらうことが必要ですが、以下のような症状が見られる時はその可能性が高いといえるでしょう。

<身体面の症状>
・だるい
・疲れやすい
・立ちくらみがする
・動悸がする
・よく汗をかく
・便秘や下痢を繰り返す
・冷え性である
・食欲がない
・光が眩しい
・喉のつまり感
・目が乾く
・集中力に欠ける
・耳鳴り
・頭痛
・手足のしびれ

<精神面の症状>
・不安感
・焦燥感
・イライラする
・憂鬱感
・無気力
・気分が落ち込む
・すぐ泣きたくなる

当てはまる項目が多いほど、その可能性は高いといえるでしょう。

 

 

【何科を受診すればいい?】

上記のような症状があるからといって、自律神経失調症であると決めつけるのは早計です。別の病気が隠れている可能性もあり、それは医師に診察してもらわなければわかりません。

まずは内科を受診して、身体のどこかに病気の原因となるものがないかを見てもらいましょう。内臓疾患などが見つからなければ、心療内科を受診するという選択肢も出てきます。

また、女性の場合は更年期障害とも症状が似ているため、婦人科を受診するのもおすすめします。45~55歳くらいの更年期と呼ばれる期間に当たる人は、女性ホルモンの乱れからこのような症状が出ている場合があるからです。

 

<自律神経失調症の診断は?>

自律神経失調症の診断はとても難しく、一見してわからないことが多いため、どんな症状が起きているのかを詳しく聞いた上で、他の病気の可能性をひとつひとつつぶしていきます(除外診断)。

心療内科などでは自律神経そのものの働きを調べる検査もあり、その人の症状に合わせた検査が行われます。心理テストなども加えながら総合的に判断し、自律神経失調症であるという診断が下るのです。

ただし、自律神経失調症は「病名」ではないのです。つまり、病気ではありません。他の病気のどれにも当てはまらないけれど、自律神経のバランスが乱れていることによって様々な体調不良が起きている、という「身体の状態」を指す言葉です。



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